アクアリウムに興味がない人でも、金魚を飼育したことがある人は多いのではないでしょうか。
親族で金魚飼育をしている方がいたり、夏の夜祭に金魚すくいがあるなど、日本人にとって金魚はもっとも身近な魚とも言えるでしょう。
しかし、金魚すくいの金魚を1匹も死なせることなく飼育できた方は少ないのではないでしょうか。
数匹持ち帰り水槽に放しても、1年後に生存している数は1,2匹と極端に減ってしまう悩まれている方も多く、弊社にも良くご相談が届きます。
金魚って飼育が簡単というイメージですが、ここまで減ってしまうと熱帯魚より難しいと感じませんか。
ネオンテトラやコリドラス、プラティなどの入門種と呼ばれる熱帯魚は、水槽用ヒーターを入れてろ過フィルターを回して1週間してから徐々に泳がせていくとさほど難しくありません。
しかし、金魚飼育は同じように設置し管理していたとしても、病気の発症などで衰弱するケースが経験上多いものです。
水槽管理のプロでも金魚を飼育することは、状況により非常に難しく苦労することがあるのが正直なところです。
では、どうしたら金魚飼育がうまくいくのか。
ここでは、金魚を上手に飼育する方法について解説していきます。
金魚は丈夫なイメージがあるかもしれませんが、失敗している人が多くいるのも事実です。
金魚飼育を甘くみず、上手に飼育するにはコツが要るものという認識を持ちましょう。
金魚すくいを代表するように、金魚は日本人に馴染み深いことから熱帯魚より簡単という認識が広がっているように感じますが、じつは金魚を長期に渡り健全に育てることはは簡単なことではありません。
ここからは、金魚飼育が難しい理由について解説していきます。
金魚はできるだけ老舗の金魚専門店で購入してください。
金魚飼育はそれだけ難しいので、金魚を上手に管理し販売しているところから購入できればグッと安心です。
さらに、専門店で金魚を購入する場合の選び方ですが、2週間以上経過した病気の出てない健康な個体を選ぶようにしましょう。
なお、金魚の調子は個体で観察するのではなく水槽全体で観察するようにしましょう。
水槽全体の金魚が病気の発症もなく調子が良ければ購入してください。
金魚を立て直したり上手に管理するのは、熱帯魚専門店で働くプロの間でも難しいものです。
熱帯魚飼育と金魚飼育は異なる点も多く、金魚には金魚にベストな飼育方法があります。
例えば、金魚の水槽は水深を抑えた浅い水槽で飼育することが望ましいとされており、その理由は水圧がなるべくかからないようにすることで美しい状態を保ちやすくなるからと言われていますし、金魚はできるだけ単独または同じ種類同士で飼育をするなど、様々なコツが必要とされています。
このことから、金魚を購入するときは老舗の金魚専門店で購入することが最も良い金魚を購入できることへ繋がります。
正直、良い個体を購入できるだけで金魚飼育の悩みは90%以上クリアできます。
逆に調子の悪い金魚なら高確率で失敗してしまうほど、金魚の成功可否はここにあると自覚するようにしましょう。
金魚を老舗の金魚専門店で購入することが最善策ということは理解したが、近くに金魚専門店が無い方もいらっしゃるはずです。
そのような場合は、お近くのアクアリウムショップやホームセンター内のペットコーナーで購入することになるとおもいます。
もし、近くのお店で購入する場合は、お店に入荷して3週間以上経過した元気に泳いでいる金魚を購入するようにしましょう。
仕入れたばかりの金魚より、お店で長期間管理されている金魚は人馴れもしていますし、調子も安定していることが多いものです。
なお、近所で金魚を購入するメリットとして、自宅の水道水と水質が近いことで水質変化を軽減できますし、持ち帰る時間が短いため金魚の移動負担を減らすこともできます。
つまり、自宅近くで良い金魚が販売されているということは、最高な金魚飼育ができる環境が整っていることです。
金魚すくいで良い金魚を選ぶポイントを紹介していきます。
金魚すくいで良い金魚を選ぶポイントは、金魚すくい初日に一番乗りで行くことです。
これだけで、良い金魚を手に入れられる可能性がグッと上がりますし、逆にこれができなければ良い金魚が手に入れられる可能性が大きく下がることもあります。
金魚すくいの入れ物は金魚を飼育するためのものでなく、ストックするためのものです。
そのため、時間の経過と共に水も汚れ金魚も弱っていきます。
このことから、初日のフレッシュな金魚をすくうようにしましょう。
金魚は餌をよく食べることから、水を汚しやすい生き物です。
そのため、ろ過能力を強化することはとても大切です。
ここからは、金魚飼育をする上でおすすめの水槽機材をご紹介いたします。
金魚の数や水槽サイズにもよりますが、投げ込み式フィルターを中心に外部フィルターを設置することをおすすめします。
投げ込み式フィルターは、フラワーか水作エイトと呼ばれる商品がおすすめです。
外部フィルターは、メーカー推奨よりワンランク上のろ過能力が高いものにしましょう。
とにかく、水を綺麗にするフィルターは余裕を持った機材選定をすることが大切です。
見た目を気にしないなら、外部フィルターの代わりに上部にフィルターを採用しても問題ありません。
金魚は15度以下となると冬眠してしまう可能性があるため、室内で飼育する場合はアクアリウム用ヒーターを使い23度以上、27度以下でキープすることをおすすめします。
ヒーターを入れなくても管理できないわけでは無いのですが、水温が下がった時に餌を与えてしまい消化不良で弱る可能性や、病気に罹る可能性も否めません。
そのようなトラブルを少しでも回避するためにも、水温はできる限り一定水温で保てるようヒーター導入をおすすめしています。
金魚水槽の水換えは、ろ過能力が高かったとしても1ヶ月に2回、水槽の半分程度換水すると良いでしょう。
とにかく綺麗な水で管理することが大切なので、水換えは一般的な熱帯魚飼育より多めに変えて管理していくことをおすすめします。
もし、グリーンウォーター内で金魚の飼育をされているなら、容器に付着したコケ取りはせずに水だけ変えるようにしましょう。
金魚は餌によって体調変化がとくに出る生き物だと感じています。
とくに有名なのは、消化不良から引き起こす転覆病です。
ある日突然、金魚がひっくり返ってしまう病気は餌による問題が高いとされています。
もし予算的に余裕があるなら、アカムシやイトミミズといった生きた餌を与えると良いでしょう。
もちろん人工餌でも良いのですが、消化不良が起きないよう与え過ぎには注意してください。
また、餌の鮮度をキープするようにし、酸化したり腐らないように注意して保管しましょう。
金魚の正しい飼育方法について参考となりましたか。
※YouTubeアクアリウム大学の動画に、金魚飼育の肝をお話しております!!
水槽のインテリアとして高さがあるハイタイプ水槽を使い、ピカピカな水で管理するのは至難の業です。
とは言え、金魚が綺麗な水で絶対に飼育できないという訳ではありません。
実際に金魚愛好家の方の金魚水槽を拝見したこともありますが、透明な美しい水で飼育していました。
ここでは、金魚の選び方から金魚が好む環境を知っているだけで失敗しにくいということを、解説しました。
本記事を参考にしていいただき、金魚が上手に飼育できたと喜んでいただけると嬉しいです。
もし、どうしても金魚飼育がうまくいかない方は、水槽レンタルを手掛けるアクアレンタリウムへお気軽にご相談ください!