アクアテラリウム水槽について

AQUA TERRARIUM

【完全解説】アクアテラリウムの魅力、作り方から管理方法まで

陸地と水中の競演。まるで自然を切り取ったかのような景色を。

アクアテラリウムの魅力、作り方から料金、管理方法

アクアテラリウムとは、一つの水槽の中に「陸地」と「水中」の両方を再現するスタイルです。
これまで「熱帯魚」と「水草」だけであった水槽空間に、陸上植物を栽培するという要素を取り入れることで、
まるで自然界の一角をそのまま切り取ったかのような景色を自宅で楽しむことができます。

WHAT IS

アクアテラリウムとは一体何なのか?

水槽という限られた空間に、陸地と水中を再現した「小さな自然」です。

アクアテラリウムとは何かを説明

アクアテラリウム(Aqua Terrarium)は、水槽の中に陸地を作り、これまでの「熱帯魚」と「水草」だけであった水中に、「陸上植物」や「コケ」を育てる要素をプラスした飼育スタイルです。

最大の特徴は、ポンプを使って水を循環させ、陸地部分から滝のように水を流せること。流木を組んで陸を作り、そこにウィローモスなどを這わせることで、自然界の湿地や水辺の風景をそのまま切り取ったかのような、野趣あふれるレイアウトを楽しむことができます。

アクアテラリウムとパルダリウムの違い

パルダリウムとアクアテラリウムの違い

よく似ていますが、大きな違いは「水の量」と「主役」です。パルダリウムが「湿地・植物」を主役にするのに対し、アクアテラリウムは「魚が泳げる水量」を確保し、ポンプによる水の循環(ろ過)を行うのが一般的です。

項目 アクアテラリウム パルダリウム
水の深さ・量 深い(魚が泳げるレベル) 浅い(湿り気〜足首程度)
主役の生体 熱帯魚・メダカ・エビ 植物・カエル・イモリ
必須機材 水中ポンプ(底面フィルター) ミストメーカー(推奨)
環境 水辺(オープンな環境が多い) 密閉された高湿度環境
レイアウト 滝や川の流れを作ることが多い 静止した湿地帯を表現

ざっくり アクアテラリウム

魚を飼いたい、水の流れるを楽しみたい、水草も陸上の植物も両方やりたい人向け。

ざっくり パルダリウム

植物育成がメイン。カエルなどを飼いたい、湿度の高いジャングルの雰囲気が好きな人向け。

【水と緑のハーモニー】──アクアテラリウムの楽しみ方

アクアテラリウムの楽しみ方

水面を境に、上には緑が茂り、下には魚が遊ぶ。この「境界線」の美しさこそがアクアテラリウムの醍醐味です。

ポンプで汲み上げた水が岩肌を伝い、苔を濡らしながら再び水槽へ戻っていく。その水の流れを見ているだけで時間はあっという間に過ぎていきます。


魚たちの隠れ家にもなる

陸地部分は、水中から見れば「屋根」や「影」になります。魚たちはその影に隠れて安心したり、植物の根の間をすり抜けたりと、自然界に近い行動を見せてくれます。ただの水槽よりも、生き生きとした魚の姿を観察できるでしょう。

EQUIPMENT

アクアテラリウムに必要な機材一覧

最も重要なのは「水をくみ上げるポンプ」です。これがあれば滝も川も作れます。

アクアテラリウムの必要な機材を説明

水槽(フレームレス推奨)

役割
土台。水を張れる強度があるもの
選び方
前面が低いタイプや、オールガラスの美しい水槽が人気。

水中ポンプ(分水器)

役割
水を循環させ、陸地へ水を送る心臓部
選び方
底面フィルターと接続できるタイプや、流量調整ができる小型ポンプ。

LEDライト

役割
植物の光合成と魚の観賞用
選び方
陸上の植物も照らせるよう、少しリフトアップできるタイプなどが便利。

ヒーター

役割
冬場の水温維持(熱帯魚用)
選び方
水深が浅くても使える「横置き・小型」のタイプが必須。

ろ過フィルター

役割
水をきれいにする
選び方
ポンプと一体型の底面式か、陸地の中に隠せる投げ込み式が一般的。

底床材(砂・ソイル)

役割
水草を植える・美観・バクテリア定着
選び方
化粧砂(明るい印象)やソイル(水草育成向き)を用途で使い分ける。

🌿レイアウト素材

陸地を作る石

  • 溶岩石(加工しやすい)
  • 気孔石
  • 積み上げて土台にする

流木

  • 枝流木
  • 水面から飛び出す演出
  • モスを巻き付ける

接着剤・ウール

  • 水草用接着剤
  • 補助材(液状接着剤用)
  • 石組みの固定に必須

設置・運用のコツ

  • 水位の蒸発に注意:ポンプが空転しないよう、こまめに足し水する
  • コード処理:ポンプの電源コードを流木や石の後ろに隠すと美しい
  • 水の通り道:意図した場所に水が流れるよう、ウールや石で水路を調整する

🎯 初心者スターター例 まずは30cmキューブ水槽で始める

  • 1 30cm水槽
  • 2 LEDライト
  • 3 水中ポンプ(ティポイント6iなど)
  • 4 溶岩石(S〜Mサイズ複数)
  • 5 ソイルまたは化粧砂
  • 6 ウィローモス(苔)
  • 7 観葉植物(ハイドロカルチャー苗)
  • 8 接着剤
LAYOUT

アクアテラリウムのレイアウト手順

最大のポイントは「陸地」の土台作り。どうやって水を回すかがカギです。

アクアテラリウムのレイアウト

アクアテラリウムのレイアウトで最も悩むのが、「どうやって陸地を固定するか」「どうやって水を上まで運ぶか」です。
一般的には、流木や石を組み上げて土台を作り、その中にチューブを通したり、専用の分水器を使って水を滴らせます。

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土台作りの基本原則

アクアテラリウムの土台作り

まず水槽の奥にポンプを設置し、そこから水を吸い上げて上から落とす構造を作ります。
ポンプの周りを「メンテナンスしやすいように」隙間を空けつつ、溶岩石などで隠すように積み上げていくのがポイントです。

崩れると危険なので、石と石の接着には「液状接着剤+補助材(紙ナプキンのような素材)」を使う「カミハタ 液状接着剤」などが定番です。ガチガチに固めることで、地震などでも崩れにくい陸地が作れます。

成功のポイント

  • ポンプは故障時に交換できる位置に置く
  • 配管チューブは石や流木の裏に通して隠す
  • 水しぶきがガラス面に当たりすぎないよう調整する

植物と水の流れの調整

アクアテラリウムの植物配置

水が流れるルートができたら、水が当たる部分にウィローモスなどの苔を配置します。
苔は保水性が高いため、水を全体に染み渡らせるスポンジの役割も果たしてくれます。

陸上部分には、ハイドロカルチャー用の観葉植物(ポトス、ヤマサキカズラなど)や、湿気を好むアヌビアスなどを配置。 植物の根が水に浸かることで、天然の浄化フィルターとしても機能し、水質が安定しやすくなります。

GALLERY

アクアテラリウムの事例

水と緑のバランスを変えるだけで、まったく異なる表情が生まれます。

水流を岩壁に這わせることで、シダや苔が美しく繁茂しています。
水中部分は遊泳スペースを確保し、小型の熱帯魚が群泳できる構造に。

BIOTOPE

アクアテラリウムに向いている植物と魚

「水が好き」な植物と、「穏やか」な魚の組み合わせがベストです。

陸上部分には、根腐れしにくい抽水植物観葉植物を選びます。また、魚は水流が強すぎない環境を好む小型種が向いています。

おすすめの植物

  • ウィローモス:岩に活着し、緑の絨毯になる
  • アヌビアス:水上・水中どちらも強い
  • ポトス:成長が早く浄化能力が高い
  • ヤマサキカズラ:アクアテラリウムの定番

おすすめの魚

  • メダカ:上見(上から見る)でも美しい
  • アカヒレ:丈夫で飼いやすい
  • ネオンテトラ:群泳させると綺麗
  • ベタ:水流が弱い場所を好む
BUDGET

アクアテラリウムの導入予算

ポンプと水槽があれば始められるため、意外とリーズナブルにスタートできます。

アクアテラリウムは、CO2添加装置などが必須ではないケースが多く、通常の本格的な水草水槽より安価に済むこともあります。
30cm程度の小型水槽であれば、お小遣いの範囲内で十分に美しい世界が作れます。

お手軽セット
10,000円

小型水槽+投げ込みフィルター+簡単な植物でスタート。

本格30cmキューブ
30,000円程度

オールガラス水槽、良いライト、しっかりした流木・石を揃える場合。

60cm水槽
60,000円

迫力ある滝や、魚を多数泳がせるならこのサイズが理想。

まずは素材(流木や石)を少しずつ集めるところから始めてみてはいかがでしょうか。
お気に入りの形の流木が一つあるだけで、アクアテラリウムの構想は一気に膨らみます。

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