オーダーメイド水槽とメーカー水槽|あなたに本当に「合う」のはどっち?

「理想の水槽を置きたいけれど、オーダーメイド水槽は高そう…」「メーカー水槽にしておこうかな…」
水槽を選ぶときに、価格とこだわりのどちらを優先するかは、悩ましい問題ですよね。
一般的には、「横幅60cm」「横幅90cm」など、横幅サイズを基準に選ぶ方が多いと思います。
しかし、実はそれ以外のポイントにも注目してみると、理想にぐっと近づけることがあるのです。
というのも、私たちはこれまで本当にさまざまな水槽を見てきた中で、「スペック表だけでは分からない違い」があることを知っているからです。
たとえば、アクリル水槽では「水を入れたときの膨らみ(たわみ)が少し気になる」といった安全面の不安や、「もっと迫力や立体感のあるレイアウトにしたい」といったデザイン面でのニーズがあります。
オーダーメイド水槽にかかる追加のコストは、単に「サイズが自由になる代金」だけではありません。
それは、水漏れなどの心配を減らす『安全性・安心感』を手に入れるための費用であり、空間の価値をさらに高める『理想のデザイン』を実現するための費用でもあるのです。
ここからは、コストパフォーマンスに優れた「メーカー水槽」と、こだわりを形にできる「オーダーメイド水槽」を、プロの視点で丁寧に比較していきます。
水槽選びの目的は「コスト重視」か「こだわり実現」か?

本題に入る前に、私たちがお客様に水槽選びのアドバイスを求められた際に、まずお伺いする「判断基準」をご紹介します。
それは、お客様の目的が「コスト重視」なのか、それとも「こだわり(不満や不安)の解消」なのか、です。
- コスト重視の場合
「まずはコストを抑えてアクアリウムを始めたい」「細かい仕様にはこだわらない」という場合、メーカー水槽は非常に優れた選択肢です。価格と品質のバランスが良く、多くの方が満足できる商品が揃っています。 - こだわり実現の場合
「メーカー水槽のデザインでは、あと一歩満足できない」「安全性には特にこだわりたい」「理想の空間を演出したい」といった明確な「こだわり」がある場合、そのご希望を叶えられるのがオーダーメイド水槽です。
では、メーカー水槽では対応が難しい「こだわり」とは具体的に何なのか、そしてオーダーメイド水槽がどうそれに応えられるのかを、価格と品質の両面から掘り下げていきます。
水槽の価格差の背景にある「安心感」という価値

オーダーメイド水槽の価格が上がる理由の1つに、「安心」へのこだわりがあります。
特にアクリル水槽において、その違いが分かりやすいかもしれません。
1. メーカー水槽の「価格」と「特徴」
メーカー製のアクリル水槽は、コストと安全性のバランスを考えて規格化されています。
ただコストを抑えるために板厚が“規格上の最低基準”で設計されているケースもあります。
私たちがこれまで見てきた水槽の中には、水を張ったときに「不安になるくらい」膨らんで見えるものがあったのも事実です。
アクリル水槽はある程度の膨らみはありますが、その膨らみが大きいと、日々の癒しであるはずの水槽が、心配の種になってしまうかもしれません。
過去に、私自身もメーカーに「この膨らみは本当に問題ないですか?」と確認したことがあります。
そのときの回答は「規格上は問題ありません」というものでした。
規格上の安全性はもちろん大前提ですが、それと同時にお客様が日々『安心して』眺められることも、同じくらい大切だと私たちは考えています。
2. オーダーメイド水槽の「価格」と「安心」
オーダーメイド水槽で追加されるコストは、まさにこの「日々の安心感」を高めるためのものでもあります。
メーカー水槽・オーダーメイド水槽を問わず、適切に製造された水槽が簡単に水漏れすることはありません。
オーダーメイド水槽の価値は「水漏れしない」ことではなく、「安心」のために「より余裕を持った仕様」をお客様自身が選べる点にあります。
たとえば次のような点です。
- 「板厚」を選ぶ安心感
メーカー水槽が規格基準の板厚で設計されているところを、オーダーメイド水槽では「より余裕を持った」厚い板厚で製作できます。当然コストは上がりますが、水圧による「膨らみ」は目に見えて少なくなり、圧倒的な安心感が得られます。 - 「補強」を選ぶ安心感
水槽の耐久性には、上部の「フランジ(枠・補強)」が非常に重要です。オーダーメイド水槽では、水槽のサイズや板厚に対し、十分な強度を持つフランジをしっかりと設計に組み込むことができます。
初期費用を抑えることはとても大切です。
しかし、安心して長く使い続けるための「選択肢」として、この価格差を検討してみる価値は十分にあります。
水槽の「奥行き」が空間の迫力を変える

「オーダーメイド水槽=サイズが自由」と聞くと、「横幅」や「高さ」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私たちプロが「水景の美しさ」という観点から、とても重要だと考えているのが「奥行き」です。
1. メーカー水槽の「奥行き」が持つ特徴
一般的なメーカー水槽の60cm水槽のサイズは「横幅60cm × 奥行30cm × 高さ36cm」が主流です。
非常に人気の高いサイズですし、多くの方がこのサイズで素晴らしいレイアウトを楽しまれています。
2. オーダーメイド水槽の真価:「奥行き」がもたらす「さらなる可能性」
一方で、もし「さらに雄大な遠近感を出したい」「もっと立体的なデザインに挑戦したい」とお考えの場合、この「奥行30cm」が少し窮屈に感じられることもあります。
そこで、オーダーメイド水槽で「横幅60cm × 奥行45cm × 高さ36cm」という水槽を作ると、世界は大きく変わります。
横幅は同じ60cmです。
しかし、奥行きが15cm長くなるだけで、水景の迫力は格段に豊かになります。
- 手前に砂や化粧砂で「余白」を作り、奥に水草や岩を配置することで、雄大な「遠近感」を表現できます。
- 作れるレイアウトの幅が広がり、立体的で迫力のあるデザインに挑戦しやすくなります。
- 水量も約1.7倍(65L→110L)に増えるため、水質が安定しやすくなり、飼育できる魚の数や種類の幅も広がる、といったメリットもあります。
水槽サイズは設置場所の都合によりまずは「横幅」から決まることが多いですが、ぜひ「奥行き」にもこだわってみてください。
「あと15cm」の奥行きにこだわることは、オーダーメイド水槽だからこそできる、とても贅沢な価値の一つなのです。
メーカー水槽とオーダーメイド水槽の「こだわりポイント」4選

「安心感」と「奥行き」以外にも、お客様の「こうだったら良いのに」にお応えできる、オーダーメイドならではの特徴をご紹介します。
ポイント1:メンテナンス性(長期的な美観)
【メーカー水槽の場合】
「フランジ」(上部の枠・補強)は、複数のパーツで組まれていることが一般的です。
長年使用していると、そのパーツの「つなぎ目」のわずかな隙間に、汚れが溜まりやすく、お手入れが難しい場合があります。
【オーダーメイド水槽の場合】
アクリル水槽のオーダーメイドでは、厚い天板(フタ)そのものをくり抜いて開口部を作る「天板くり抜き仕様」が可能です。
これなら「つなぎ目」がないため、汚れが溜まる隙間もありません。
見た目がスッキリと美しく、お手入れも簡単なため、長期的にキレイな状態を保ちやすくなります。
ポイント2:設計の自由度(機材との適合性)
【メーカー水槽の場合】
外部フィルターやクーラーのパイプを水槽内に入れる際、メーカー水槽のフランジには、そのための専用の「穴」や「切り欠き」がないことがほとんどです。
そのため、パイプがフランジ(枠)に当たって真っ直ぐ入らない、または水槽のフタが少し浮いてしまうといった、設置時に少し工夫が必要になるケースがあります。
【オーダーメイド水槽の場合】
設計段階で「どのメーカーの、どのフィルターをお使いですか?」とお伺いし、そのパイプ径に合わせた最適な「穴あけ」を施すことができます。
設置時のストレスがなく、見た目もスッキリと美しく収まります。
ポイント3:デザイン性(空間との究極の調和)
【メーカー水槽の場合】
一般的なメーカーのガラス水槽は、コストと品質のバランスが良い「通常のガラス」と、目立ちにくい「白(クリア)シリコン」で作られています。
これはスタンダードで、どんなお部屋にも馴染みやすい仕様です。
【オーダーメイド水槽の場合①】
オーダーメイドのガラス水槽では、接着剤に「黒シリコン」を選べます。
黒いシリコンは水槽の輪郭をハッキリさせ、モダンで引き締まった印象を与えます。
特に、黒や濃い木目調の家具で統一されたお部屋には、とても良く調和します。
【オーダーメイド水槽の場合②】
通常のガラスはわずかに青緑色をしていますが、「高透過ガラス(クリアガラス)」は鉄分などを取り除き、限りなく透明に近いガラスです。
水中の色がそのまま鑑賞でき、水槽の「フチ」の緑色も消えるため、まるで水だけがそこにあるかのような高級感が生まれます。
「費用は上がりますが、一番よく見る正面だけを高透過ガラスにする」といった、プロならではのコスト調整も可能です。
【オーダーメイド水槽の場合③】
水槽の背面にバックスクリーンを貼るのは、意外と手間がかかり、きれいに貼れないこともあります。
オーダーメイドなら、たとえば「背面のみ黒色ガラス」などで製作することもできます。
スクリーンを貼る手間や、剥がれてくる心配も一切なくなります。
ポイント4:サイズ(規格外への対応)
【メーカー水槽の場合】
メーカー水槽はサイズが決まっているため、選びやすく、対応する水槽台なども豊富に揃っています。
【オーダーメイド水槽の場合】
オーダーメイド水槽なら、「リビングのこの柱と壁の隙間にピッタリ置きたい」「カウンターの高さに完璧に合わせたい」といったご要望にお応えできます。
空間に無駄がなくなり、まるで最初からそこにあったかのような「造り付け家具」のような一体感を生み出せます。
比較表でひと目でわかる!メーカー水槽 VS オーダーメイド水槽

ここまでの内容を、一覧表で比較してみましょう。
| 比較項目 | メーカー水槽 | オーダーメイド水槽 |
| 価格 | ◎(優れている) | △(高価になりがち) |
| 安全性(板厚など) | 〇(規格内) | ◎(より余裕を持たせられる) |
| 空間演出力(奥行き) | 〇(基本サイズ) | ◎(自由自在で迫力UP) |
| メンテナンス性 | 〇(標準的) | ◎(穴あけ加工等、工夫可) |
| 機材適合性 | △(工夫が必要な場合も) | ◎(使用機材に合わせ専用設計) |
| デザイン性 | 〇(標準) | ◎(高透過ガラス、天板くり抜き等) |
プロからのご提案:オーダーメイド水槽がおすすめな人、メーカー水槽がおすすめな人

最終的に、あなたがどちらを選ぶべきか。それぞれの良さを踏まえてご提案します。
【オーダーメイド水槽を強くおすすめしたい人】
- メーカー水槽の品質やデザインに、あと一歩の「こだわり」がある人
- 「水槽の膨らみ」などを心配せず、安心して楽しみたい人
- 横幅だけでなく「奥行き」も活用し、迫力あるレイアウトを実現したい人
- 水槽の透明度やシリコンの色、背景色まで「完璧」を追求したい人
- 設置場所や機材が決まっており、ピッタリ合わせたい人
- 長期的に美しく、後悔のない水槽を選びたい人
【メーカー水槽がおすすめな人】
- 「コストパフォーマンス」を最優先したい人
- 「60cm × 30cm × 36cm」といった規格サイズでご満足いただける人
- アクアリウムをまずは始めてみたい人
水槽を価格で決める前に、あなたが「何を」実現したいのか、ぜひご相談ください

メーカー水槽とオーダーメイド水槽のちがいは、単なる「価格」や「サイズ」の違いだけではありません。
それは、日々の「安心感」のちがいであり、空間の「迫力」のちがいであり、長期的な「美観」のちがいでもあります。
コストパフォーマンスに優れたメーカー水槽で満足のいくスタートを切るのも、素晴らしい選択です。
しかし、もし「こだわり」や「不安」を解消して、理想のアクアリウム空間を手に入れたいとお考えなら、初期費用をかけてオーダーメイド水槽を選ぶことも、素晴らしい選択です。
もしあなたが後者を選ぶなら、ぜひ一度アクアクレンタリウムにご相談ください。
私たちが持つプロの知見のすべてを使い、あなたの理想を叶える「世界に一つ」の水槽をご提案します。





















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