海水魚水槽管理のポイント!


カクレクマノミの写真です
ファインディングニモでおなじみのカクレクマノミ

カクレクマノミを筆頭とした入門種の海水魚飼育は、アクアリウムのなかでも難しいと思われる方が多いかとおもいます。

しかし、正しい知識を持って水槽を設置し管理することができれば、ピンポンパールなどの一癖ある金魚を飼育するより簡単だと、今まで水槽管理のプロとして約20年経験し感じております。

 

アクアリウムメーカーの技術革新により、海水魚飼育セットや各飼育設備が充実したことで、コツさせ掴めば簡単に海水魚を飼育することができるようになったのは、本当に素晴らしくまた、インターネットの発達により海水魚飼育情報も得ることができるようになりました。

 

それでも、様々な海水魚飼育情報があるなかで、どれが正しく自分に合っているのか迷われる方も多いことが想像できます。

 

そこで、ここでは水槽管理のプロが自信を持っておすすめする、そして実際に仕事で愛用している商品を含めて、これさえあれば海水魚飼育がうまくいきやすい商品、そして知識を、これから海水魚飼育を始める方、または海水魚飼育を管理しているけどなかなかうまくいかないという方へ向けて、徹底解説していきます。

 

ぜひ、お時間の許す時にご覧くださいませ。

海水魚用水槽を選ぶポイント


海水魚水槽を選ぶポイントを解説しています
海水魚飼育は正しい知識を持ち実行しましょう

海水魚飼育をはじめるときに、水槽をどれにしようか迷われる方も多いかとおもいます。

 

私のおすすめは、横幅が60センチ以上ある水槽で、ろ過能力の高いオーバーフロー水槽を選ぶことをおすすめします。

なぜその水槽サイズや仕様をすすめるかと言いますと、水槽サイズが大きければ大きいほどじつは水槽管理は簡単で、そして海水魚飼育はオーバーフロー仕様で設置することで、はじめから完璧にもできますし、後から機材の付け足しなどもしやすいからです。

 

海水魚飼育において、他のアクアリウム水槽には無い機材を使うこともあります。

例えば、プロテインスキマーやカルシウムリアクターなどは、オーバーフロー仕様でなければ水槽の上がゴチャゴチャしてしまい、正直景観はあまりよくありません。

 

また、水槽用クーラーの設置は必須と私は考えておりますので、外部ろ過フィルターで循環させても出来ますが、予算が許すならやはりオーバーフロー仕様が安心です。

 

最後に、決定的なのは海水魚飼育の場合、濾過材をあまり触れないことが失敗するリスクを軽減することに繋がるため、外部ろ過式フィルターを使用するよりも、オーバーフロー仕様が初心者にもおすすめというわけです。

 

オーバーフローは特殊な水道管などの配管作業も必要となるため、初心者がいきなりやろうとしても難しいとおもいます。

そんな時は、弊社にお声がけいただければ、現調から販売、設置、水槽管理まで一括サポートいたします。

 

海水魚飼育やサンゴ飼育を希望する方は、お気軽にご相談くださいませ。

海水魚用の水槽台を選ぶポイント!


海水魚用水槽台の説明記事
水槽台は専用水槽台ヘ設置しましょう

水槽に合わせた推奨台を選びましょう。

 

外部ろ過器や水槽用クーラーを水槽台内に収納する際は、機器設置スペースとクーラーの換気を考慮し選定しましょう。

 また、水槽台でなく下駄箱の上やラックの上に置くと耐荷重により扉の開閉に支障がでてしまったり、水槽に破損トラブルなど発生した際は、水槽メーカーの保証範囲外となりますので注意しましょう。

海水魚用ろ過システムを選ぶポイント


海水魚ろ過システムの解説です
海水魚水槽のろ過システムは余裕のあるスペックで管理しましょう

海水魚飼育のろ過システムは、超本格的なオーバーフローろ過システムから、金魚やメダカを飼育するものと同じろ過フィルターまで様々です。

 

それぞれの特徴をここから解説していきます。

オーバーフローろ過システム

オーバーフローろ過システムの説明
専門知識が必要なオーバーフローシステム

カクレクマノミだけでなく、海水魚飼育ではオーバーフローシステムが最もおすすめです。

ろ過能力が高いこと、カスタマイズがしやすいため。カクレクマノミだけでなくあらゆる海水魚を飼育することができます。当然水族館もオーバーフローシステムです。

 

 

外部ろ過フィルター

海水魚飼育で外部ろ過フィルターを使用する場合の説明
外部フィルターはワンランク上の商品をチョイス

オーバーフローろ過システムの次におすすめなのが、外部ろ過器を使用したろ過システムです。

外部ろ過システムはろ過能力もそれなりにありますが、簡単に水槽クーラーや殺菌灯などの機材と接続できることが最大の特徴です。

外掛け式フィルター

外掛けフィルター、またはワンタッチフィルターという名前のろ過システムです。

最大の特徴はコストが安価なことです。

 

ただし、ろ過能力が弱いためイソギンチャクなど強いろ過能力が必要な水槽には不向きです。

また、水槽用クーラーや殺菌灯をを接続することができないため別にポンプが必要です。

少々コストアップしますが、プロテインスキマーが内蔵された外掛けフィルターを使用すればろ過能力の問題はクリアできます。

 

 

なるべく、夏場は室温をエアコン管理して水温上昇を抑制しましょう。

海水魚・サンゴ飼育用の照明を選ぶポイント


海水魚用水槽照明選定方法の解説
照明の色合いで見た目が大きく変わります

1810時間程度点灯させましょう。

 

照明の色合いですが、海を意識したブルーが混じるブルーホワイトか、カクレクマノミの体色が引き立つレッド色がおすすめです。

イソギンチャクを飼育する場合メーカーの商品特徴に、サンゴ育成可能と書いてある照明にしましょう。

海水魚用水槽クーラーを選ぶポイント


海水魚飼育に水槽クーラーが必要な理由を説明
海水魚飼育に水槽クーラーは必須です

昨今の夏場の暑さを乗り越えるには海水魚飼育の必需品である、水槽用クーラー。

 

予算が許すなら水槽用クーラーを導入することを強くおすすめします。

とくに、イソギンチャクやサンゴは高水温に弱いため、無脊椎動物を飼育する上では、ぜひ水槽用クーラーを導入しましょう。

弊社のおすすめは、ゼンスイ株式会社の水槽用クーラーです。

 

理由は、アフターフォローサービスが非常に良くその上価格もリーズナブルです。

ゼンスイ株式会社様のHPにクーラー選定計算式がありますので、それを利用して必要なクーラーをお探しください。

 

ゼンスイHP計算式サイト

 

弊社にてクーラー選定から販売・取り付けまで対応可能です。

海水魚飼育用品


海水魚専用サンゴ砂のなかでも、とくに細かいパウダーサイズをおすすめします。

砂を敷かないベアタンクでも飼育可能ですが、砂を敷くことで南国らしい雰囲気を演出することができるだけでなく、ベラやハゼなど砂を好む魚にとっても有意義でおすすめです。

 

ろ過材

ろ過材は、目詰まりが少ない粗め粒のサンゴ砂がおすすめです。

サンゴろ過材の特徴として、水質をアルカリ性に保ちやすい特徴を持っています。

酸性化しやすい水槽管理の中で、アルカリ性に戻してくれるサンゴろ過材は重宝できます。

 

 人工海水

おすすめはナプコリミテッド社のリーフクリスタルです。

同メーカーからインスタントオーシャンも発売されておりますが、リーフクリスタルをおすすめします。使用していて、ライブロックに付着する石灰藻の量が全く違います。

設置だけでなく、水換え頻度も考慮し余裕を持って購入しましょう。

 

比重計

水槽の比重を計測する海水用品です。

はじめて海水魚を飼育する方は、簡易比重計を使用することをおすすめします。

安価ですが、問題なく海水魚を飼育できますしわたしは今でもこちらを使用しています。

予算的に余裕がある場合は、アタゴ社のデジタル比重計をおすすめします。

※下にスクロールしていただければ、海水魚・サンゴ水槽飼育管理の肝ともいえる、比重と塩分濃度についてやさしく解説しています。

 

 水換え道具

水換えは、ホースとバケツがあれば問題ありません。

ホースは、アクアリウム専用の水換えホースを購入すると便利です。

バケツは、ホームセンターで水を入れやすいと思うバケツをいくつか購入しておけば、その後の水槽管理もスムーズにできます。

わたしは、イノマタ工業のなるほどバケツを愛用しています。

海水魚飼育の基本: 塩分濃度


超大型海水魚水槽写真の説明
超大型水槽の海水魚は圧巻です

海水魚水槽やサンゴ水槽を管理する上で、比重を正しく管理し続けることはマストです。

比重を守るなんて初歩的な話とおもわれがちですが、比重を適正値で管理し続けることは意外にも難しいものです。

その証拠に、ハイレベルのサンゴや魚を管理しているベテランアクアリストで、サンゴの調子が今一つの場合、じつは比重が狂っていたというのはあるある話なのです。

 

ここでは、海水水槽の基本である比重について徹底的に解説していきます。

比重と塩分濃度の違い

比重と塩分濃度の違いを解説
マリンアクアリウムでは比重を確認します!

比重と塩分濃度は同じと認識されている方もいるかと思いますが、正確に言えば比重と塩分濃度は異なるものです。

【海水魚飼育における比重とは】

 

比重とは一言で言えば人工海水の濃度、つまり塩の濃さと認識されている方が多いかとおもいます。

しかし、それは誤りです。

 

海水水槽における比重とは、水槽の水に溶け込んでいる成分量を指します。

カルシウムやマグネシウム、ストロンチウムなどの塩分以外のすべて成分が含まれるのです。

 

つまり、比重が低いということはカルシウムやマグネシウムなどの成分も低いことになり、魚やサンゴが調子を崩すこととなります。

比重が薄いと、カルシウムなどの添加剤を使用したところで全体の成分が低いので効果は発揮されません。

【海水魚飼育における塩分濃度とは】

 

塩分濃度は1キロの水にどのくらい塩が溶け込んでいるかを、パーミル(‰)という値で表します。

天然海水の塩分濃度は、約30~35‰と言われています。

これを人工海水に換算すると、1ℓに対し30~35gの塩を融解させれば理論上自然界と同じ塩分濃度ができるということになります。

比重と水温の関係

比重と水温の関係を説明します
水温によって比重は変動します!

比重は水温によって変化するのをご存じでしょうか。

水温が低いと比重は高くなり、水温が高くなるにつれ比重は下がります。

 

この理屈を頭の片隅で覚えておき、水換えをする場合は水換えする水槽と同じ水温で人工海水を溶かして作るようにしましょう。

海水魚水槽に最適な比重とは

海水魚水槽に最適な比重を解説
海水魚水槽には低比重が良い!?

海水魚を中心として飼育する場合、比重は1,022~1,023程度を目安で構いません。

比重を平均値のなかでもやや下げ気味にすることで、水槽内の溶存酸素量が上がり好気性バクテリアも活性化します。

 

ただし、経験上比重を1.022以下まで落としてしまうと海水魚の体色が薄くなったり、エビやギンポ類は衰弱しやすいため注意しましょう。

高くなりすぎるのも要注意で、1,027以上となると餌を食べても痩せるなどと言った症状が顕著にでるため要注意です。

サンゴ水槽に最適な比重

サンゴ水槽に最適な比重を説明します!
サンゴ水槽に最適な比重は高比重!?

サンゴは、1,025~1,026がベスト比重です。

筆者の経験上、海水魚やサンゴが健全に成長できる比重範囲で一番高い値が1,026となります。

 

比重が高いとカルシウムなどのサンゴが育成に必要な成分が多くなるため、できるだけ高く維持すべきです。

一説には、サンゴが健全に育っている自然界の比重は1.027程度あるそうですが、水槽内で1,027をキープし続けるのは難しいです。

海水が蒸発することで、水槽内の比重が濃くなるからです。

 

このことから、1,025~1,026をキープすることが成功の肝と言えるでしょう。

RO水で人工海水を溶かす

予算が許すならRO水を使うことを推奨しますが、水道水でも管理できるというのが結論です。

一般的に水道水はリン酸やケイ酸などのコケの素が含まれていると言われており、ミドリイシなどの水質に敏感なサンゴを管理する場合はRO水を使用することが推奨されています。

 

しかし、日本の水道水レベルは非常に高く地域によってはほとんど検出されない場所もあるでしょう。

RO水の導入前に一度水換えに使用する水道のリン酸塩やケイ酸の値を確認し、検出されなければそこまでRO水に拘らなくても良いかとおもいます。

 

また、RO水の浄水器に使用するカーボンフィルターの一部はリン酸を生み出す恐れもあるのでよく確認してから購入しましょう。

大量換水する場合、水槽設置時だけRO水を使用するというのも有効な手段かとおもいます。

比重・塩分濃度まとめ

海水水槽の比重と塩分濃度の説明まとめ
比重調整に自信が無い方、不安な方はアクアレンタリウムでご相談ください!

比重を適正にキープすることが成功の秘訣です

海水水槽の比重について解説しました。

 

筆者も海水魚やサンゴを飼育してもうすぐ20年を経過しようとしていますが、いまだに比重が狂うことがあります。

とくに、小型水槽の場合は水量が少ないことで蒸発による比重変化が大きいので、細かく確認する必要があります。

 

比重で失敗しないためには、ここで解説したことを遵守していただくと同時に、日々の比重チェックと水槽内の生物が元気にしているか観察することです。

また、比重を計測する計測器がいつのまにか壊れているなんてケースも考えられますので、魚やサンゴが調子悪いけど比重は適正、他は何も問題ない場合でも、比重計が壊れている可能性も視野にいれておくようにしましょう。

 

もし、ここまで読んでも不安な方は、アクアレンタリウムへお気軽にご相談ください。

ご相談無料です。

 

それでは、楽しいマリンアクアライフをお過ごしください!!